導入前にチェック!ウェビナー運営における代表的な課題とは?
リモートワークの普及に伴い、ウェブ上でセミナーを開催できるウェビナーの需要が増加しています。ウェビナーを導入する企業も増えていく一方で、今後の課題も見えていきました。本記事では、ウェビナーにおける主な課題や導入する利点、オフラインセミナーとの違いについて解説していきます。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
企業がウェビナーを取り入れる利点
企業がウェビナーを導入することによって、一体どのような利点があるのでしょうか。
■ コストを抑えてセミナーを開催できる
従来のオフラインセミナーの場合、開催規模に合わせて会場を確保し、機材の準備や当日の参加者案内などを行う必要があり、開催するのに大きなコストがかかるものでした。
しかし、ウェビナーを導入することにより、セミナーを開催するのに会場を必要とせず、準備や撤収も少人数で行うことができます。そのため、オフラインセミナーと比べ、会場費や人件費といった諸々のコストを大幅に削減することが可能となります。
■ 多くの人にアプローチできる
オフラインセミナーは人が集まる大都市圏で開催されることが多いため、地方に住む人は参加が難しいという課題がありました。また、会場の収容人数にともなって参加人数が制限されるため、参加したくてもできないという人も数多くいました。
一方、ウェビナーではオンライン上でウェビナーを開催できるため、ネット環境さえあればどこからでも気軽に参加することが可能です。これにより、会場の関係上これまで参加できなかった人や海外からの参加希望者など、従来のオフラインセミナーでは集客できなかった層にも積極的にアプローチできます。
■ 受講者の参加ハードルが下がる
ウェビナーは、自宅からはもちろん、職場や出張先など好きな場所から気軽に参加できます。オンラインで時間や場所に縛られず気軽に受講者が参加できるため、ウェビナーの導入は主催者側の集客のハードルを下げることにもつながります。
受講者の参加ハードルが下がったことにより、「会場が遠い」「仕事で忙しくて時間が取れない」など、さまざまな理由でこれまでセミナーの参加に至らなかった層にもアプローチすることが可能です。
ウェビナー運営における代表的な課題
ウェビナーを導入することでさまざまな利点がある反面、オフラインセミナーにはない課題やデメリットもあります。ここでは、その代表的な例をご紹介していきます。
■ コミュニケーションが取りづらい
ウェビナーは主催者側から参加者の表情や反応を確認することがほとんどできないため、講師と参加者が直接対面できるオフラインセミナーと比べ、コミュニケーションが取りづらい傾向にあります。
チャット機能やアンケート機能を活用することでコミュニケーションを図ることも可能ですが、参加者同士で交流することが難しく、基本的には講師から参加者への一方向のコミュニケーションとなるため、関係構築やセミナーの雰囲気を掴むのが難しいです。
■ 配信トラブルが発生しやすい
ウェビナーはオンラインで行う関係上、主催者側と参加者側双方のネット環境が整っていない場合や、機材に不具合がある場合、映像の乱れや音声が途中で途切れるといった配信トラブルが発生する可能性があります。
配信トラブルを極力回避するためにも、事前に配信テストを行い、機材や通信環境のチェックを必ず行うことが大切です。万一、配信トラブルが発生してしまった際には、落ち着いて原因を確認し、必要に応じて受講者に画面のリロードを行ってもらうなどして対応しましょう。
■ 視聴者が途中離脱しやすい
ウェビナーは誰でも気軽に参加できるのが魅力的ですが、その反面視聴者が途中で離脱しやすいという課題があります。
従来のオフラインセミナーでは、会場の雰囲気や周囲の目もあり途中で退席するといったケースは滅多にありませんでした。しかし、ウェビナーではその心配がないため、視聴者が講義の内容に満足できず退屈に感じてしまった際には、すぐに離脱されてしまいます。
視聴者の途中離脱を防ぐためにも、コンテンツに緩急をつけて視聴者の興味を惹き続けるなど、内容や構成を考えて視聴者を飽きさせない工夫をしてみるといいかもしれません。
ウェビナーとオフラインセミナーの違い
ウェビナーとオフラインセミナーの最も大きな違いは、対面してセミナーを開催するか否かにあります。
ウェビナーは会場を必要とせず、主催者・参加者共に自由な場所でセミナーを行えるため、コストを抑えて気軽に開催することが可能です。しかし、対面して交流できない分、双方向でコミュニケーションを図る際には相応の工夫が必要となります。
一方、オフラインセミナーでは場所や時間にある程度縛られ、開催にコストがかかるものの、参加者の生の反応や表情が分かりやすく、場の温度感や雰囲気が掴みやすいといったメリットがあります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、開催したいセミナーの内容によってどちらが向いているか検討してみるとよいでしょう。
手軽にセミナーを開催できるウェビナーの需要は、今後も高まっていく可能性が高いです。利点だけでなく、課題についてもしっかりと理解を深めることで、より効果的にウェビナーを活用していくことができるため、ぜひ導入前に本記事を読み返してポイントを押さえておきましょう!