その配信大丈夫?配信者が注意すべきポイントとは
オンライン配信を行う際に注意すべきポイントは、セキュリティ対策など多々あるのですが、一言で表すなら「世界中に配信されていることを意識すること」になりそうです。関係者以外の目に触れても大丈夫か?触れさせないための対策は万全か?を意識すれば、セキュリティ・配信内容共に安全なものとなることでしょう。
セキュリティ対策は充分か
動画配信で、まず注意すべきことはセキュリティなのですが、プロにサポートを依頼するなら、それほど心配する必要はありません。ところが、社内の小規模なオンライン配信・会議は要注意。限られたメンバーしか参加していないという気のゆるみから、セキュリティ対策が行われていないケースはよくあるもの。
オンライン配信・会議で、機密情報が漏れてしまうかもしれません。Webを利用している以上、基本的に世界中からアクセスが可能です。「悪意を持つ誰かが、知らないところから参加しているかも知れない」という危機感を持ちましょう。
あのZoomですら要注意!
オンライン会議サービスの代名詞「Zoom」。しかし、そんなZoomですらセキュリティ上の問題点が、各方面から指摘されています。
たとえば、配信者が会議に対してパスワードを設定しないことで起こるのは「ZoomBoming」。IDさえわかれば、誰でもミーティングに参加できてしまいますから、内容が聞かれてしまったり、参加者にマルウェアを送付したりする恐れがあります。
メジャーなプラットフォームを使っているからといって安心することなく、配信者はセキュリティ対策を行うべきですし、参加者に対しても呼びかけるべきでしょう。
配信中に使用する著作物の使用許可はおりているか
音楽のオンライン配信の難しさについては、他の項目でお話しした通りなのですが、これは画像、イラスト、文章など他の著作物についても当てはまります。無断利用とみなされると、損害賠償請求を受ける可能性もありますから、使用許可を必ず取るようにしましょう。
「社内セミナーである講演の動画を流したら、思わぬトラブルに発展した」といった事例は後を絶ちません。また著作物ではなくても、配信時に配慮するべきは「人の顔」。誰かの顔がはっきりとわかる状態で、写真や動画を配信するのはマナー違反です。撮影時や配信時に許可を取ることを、忘れないようにしましょう。
個人情報やプライバシーには配慮しているか
セキュリティ次第で、世界中に配信しているのと同じなのがオンライン配信ですから、個人情報やプライバシーには充分配慮しなければなりません。個人を特定できる情報を配信してしまうと、嫌がらせや脅迫といった事態に発展しかねません。
個人情報に対するYoutubeの考え方
たとえばYoutubeでは、コンテンツにおいて個人が特定できるとみなされ、当事者や代理人から申し立てを受けた場合、そのコンテンツは削除の対象となります。
具体的には顔写真や音声、氏名、政府発行の個人番号、銀行口座番号、自宅の住所、メールアドレスなど。これらのことはYoutubeに動画をアップする・しないにかかわらず、個人情報として意識しておくべきでしょう。
瞳に映った風景から個人宅を特定
アイドルグループのあるメンバーが自撮り写真をアップしたら、瞳に映った風景から熱狂的なファンに自宅を特定されてしまった。動画をアップしたところ、すでにアップしていた他の情報と合わせて個人が特定されてしまった。
意図せず個人情報が漏れてしまった例ですが、オンライン配信で同様のことが起こらないとはいい切れません。Webを利用している以上、誰かが見ているかも知れないという意識は、個人情報やプライバシー保護の点からも重要なのです。
節度ある内容であるか吟味する
何気ない一言が思わぬ反響を呼び、SNSやブログのコメント欄が誹謗中傷で埋め尽くされる。「炎上」騒動はオンライン配信でも起こり得ます。配信している会社や個人が著名なほど、炎上は起こりやすいもの。一度炎上すると、社会的に大きな痛手を被ることとでしょう。
対策はセキュリティを充分にして、部外者からのぞかれないようにするといったことが思い浮かびますが、それ以前に重要なことはモラルを高く保つこと。発信しているのが節度ある内容であるかを吟味することです。
とくにYoutubeなどにアップする場合は、万人の目に触れてしまいますから、誹謗中傷や利益侵害、センシティブな内容が含まれてないか吟味しましょう。
関係者以外の目に触れても大丈夫か?触れさせないための対策は万全か?これらを意識していても、ネット配信は何らかの問題を引き起こしがちです。
そこで頼りたいのがネット配信のサポート業者。スムーズな配信を行ってくれるだけでなく、セキュリティや著作物の取り扱い、コンプライアンスにも目を配ってくれるでしょう。
不安を抱えながら慣れないネット配信を行うより、サポート業者の助けを得たほうが、普段の業務に及ぼす影響も小さいはずなのです。わからないことはプロに任せるとよいでしょう。